ファミリー層に人気の料理ピザの由来や愛されている理由とは?詳しく解説

ファミリー層に人気の料理ピザの由来や愛されている理由とは?詳しく解説

ピザは日本に比較的新しい時代に入ってきた料理ですが、ファミリー層をはじめとして、広く市民権を得ているメニューのひとつです。

今回は、日本でピザが愛されるようになったきっかけや、食べられている種類、日本ならではのピザなどご紹介します。ピザの歴史や由来など、あまり知られていない事柄についても詳しく解説していきますので、ぜひご覧ください。

ピザが生まれた由来や歴史とは?ファミリーに人気になるまでの経緯

まずは、ピザが生まれた歴史について見ていきましょう。

ピザのルーツとは?

ピザは、イタリアの代表的な料理ひとつですが、さかのぼってみてみると、さらに古い時代、紀元前3000年ごろの古代エジプトがはじまりではないかといわれています。

農業が盛んだった古代エジプトでは、栽培した小麦粉をひいて粉にして食べられていました。小麦粉を水でといて発酵させたパンも作られていました。そして、パンを円形にして石窯に張り付けて焼いた、いわば、「ピザの原型」ともいえる食べ物も食べられていたようです。

現在のピザはどこで生まれた?

現在食べられているピザは、16世紀ごろの南イタリアのナポリが発祥だと考えられています。最初は石窯で焼いた生地に塩やラード、オリーブオイルなどを塗ったシンプルなピザで、今でいう、フォカッチャに近いものだったと考えられ、17世紀ごろにピザと名前がついたといわれています。

その後アメリカ大陸からトマトがヨーロッパにもたらされ、南イタリアでも栽培されるようになりました。そして、水牛の乳からモッツァレラチーズも作られるようになりました。

ピザの中でも高い人気がある「マルゲリータ」は、19世紀終わりに、ナポリのピザ職人によって作られたものです。イタリア王妃のマルゲリータがナポリを来訪したときに献上したピザは、トマトソース、モッツァレラチーズ、バジルの3種類でした。赤、白、緑はイタリア国旗の色だったことで、王妃はとても喜ばれたと伝わっています。そのことから店主によって「マルゲリータ」と名付けられ、今もナポリでもっとも人気があるピザとなっています。

19世紀終わりから20世紀はじめにかけて、イタリアから多くの移民がアメリカにわたりました。イタリア系移民は、ニューヨークなどでピザレストランを開き、徐々にアメリカにも広まっていきました。イタリアのピザは、アメリカの食材や多彩な文化と混じり合って、独自の進化をしていきました。

アメリカのピザは、生地が厚く、肉加工品が多く用いられていて、ボリュームたっぷりであることが特徴です。また、イタリアのピザは石窯で焼きますが、アメリカのピザはオーブンで焼き上げるのも違いです。

アメリカにわたった当初はイタリア人のみが食べていましたが、今のようにアメリカ国民に広く知られ、ファミリー層などにも食べられるようになったのは、第二次世界大戦後だといわれています。イタリアに進駐をしていたアメリカ兵が、ピザのおいしさを伝え、人気メニューとなっていったのです。

日本のピザはどのように広まった?

日本にピザが伝えられたのも、第二次世界大戦の後だといわれています。大戦中、大戦直後、兵庫県で開店したイタリア人によるレストランで、ピザが提供されていました。また1956年には、東京ではじめてイタリア系アメリカ人によるピッツェリアがオープンし、話題となりました。当時は高級なイメージで、今のように誰でも食べられるような料理ではありませんでした。

日本で知られるようになった理由とは?

ピザという料理が多くの市民に知られるようになったのは、アメリカの宅配ピザチェーンが日本にも進出したことがあります。1985年に東京の渋谷に、アメリカの大手宅配ピザチェーンの第1号店がオープンしたことを皮切りに、大人気となり日本中に広まっていきました。

また、日本のファミリーレストランでも、ピザのメニューが提供されるようになりました。また、アメリカの会社から冷凍ピザが輸入され、オーブントースターで簡単に調理できることで、家庭でも広まっていきました。

さらに後押しとなったのが、1990年代に日本で起こったイタメシブームだともいわれています。イタリアレストランは、フランス料理よりも気軽に食事を楽しめる料理として、市民権を得るようになったのです。また、アメリカ式のピザだけでなく、本場で修業を積んだシェフによるイタリア式のピザ、本格的な石窯を備え、焼きたてのピザを提供するレストランも増えていきました。

日本オリジナルのピザとは?

ピザがアメリカにわたって、独自のピザに発展していったように、日本でも、多くの人に広まっていくにつれて、日本オリジナルのピザが登場しています。

鶏肉に甘辛く味付けをした照り焼きチキンのピザのほか、牛肉をのせたピザ、マヨネーズやコーン、じゃがいもをたくさん使うピザも、日本ならではのトッピングだといわれています。納豆や明太子など、日本独自の食材を使ったピザも誕生しています。日本をはじめとして世界中で愛されているピザは、これからも発展をしていくことでしょう。

まとめ

この記事では、ピザがファミリー層にも受け入れられるまでになった歴史や、日本で出されているオリジナルのピザなどについても解説してきました。

「ダイニングキッチンLegame」は、千駄木でピザをはじめとして、さまざまな洋食メニューを味わっていただけるレストランです。貸し切りによるパーティーなどにも柔軟かつ、お客様のご要望に寄り添って対応可能です。まずは、お気軽にご連絡くださいませ。