ファミリーに大人気のハンバーグ!その由来や歴史を詳しく解説

ファミリー層をはじめとして、どの年代の人にも愛されている洋食のメニューのひとつが、ハンバーグです。実はハンバーグは日本で生まれた洋食なのです。この記事では、ハンバーグという名前の由来や歴史について見てみましょう。ハンバーグが大好きだという方は、ぜひともハンバーグについて学んでみてください。

ファミリーには断トツの人気を誇るハンバーグ

ハンバーグは、日本の洋食におけるもっとも定番のメニューといえるでしょう。手ごろでおいしく、外れがない料理として、ファミリー層はもちろん、広い世代に支持されています。お店はもとより、家庭で作られる料理としても人気が高いメニューです。ハンバーグという料理の由来や、日本で愛されている理由についてご紹介します。

ハンバーグという料理はない?

ハンバーグは日本では欠かせない料理ですが、実は海外に行ってハンバーグを食べたいと言っても、通じないのです。ハンバーグは和製英語で、日本独自の料理名です。

ハンバーグという料理の由来にはいくつか説がありますが、そのひとつがドイツの港湾都市である「ハンブルグ(Hamburg)」で食べられていた、タルタルステーキが元となっているという説です。18世紀のドイツでは、生の肉を叩いて、みじん切りのような状態にして焼いた料理が流行していました。タルタルステーキはドイツの伝統的な料理かというと、そうとは限らないようです。

さらにひも解いていくと、タルタルとは、タタール人(韃靼人)と呼ばれるユーラシア大陸の騎馬民族のことを指す言葉です。もともとは、中央アジアの騎馬民族であったタタール人が、食料でもあった馬肉を食べるために、刃物で叩き、硬い肉を細かいひき肉状態にした肉を食べていました。生肉を叩いてみじん切りにした肉を焼いた料理が伝わり、ドイツをはじめとするヨーロッパに広まっていったと考えられています。

ただ、もともとドイツやその隣国であるベルギー、フランスにも牛肉を叩いてひき肉にして、肉に野菜などを混ぜ込んだ、「フリカデラ」(”frikadeller”)や、「ハック・シュテーク」(”Hack steak”)と呼ばれる料理もあったともいわれています。

ハンブルグは、ドイツでもっとも大きな工業都市です。ハンブルグには工場で働く労働者が多く、安い価格のひき肉がよく食べられていたことから、当時のヨーロッパでは、ひき肉を焼いた料理のことをハンブルグ風ステーキとも呼ばれていました。

ハンバーグステーキと呼ばれるようになった由来とは?

ヨーロッパで「ハンブルグ風ステーキ」という料理は、移民によって、さらにアメリカに伝わりました。ドイツからもハンブルグから多くの人がアメリカに渡っていき移民となりました。そして、アメリカでドイツ移民によって、ビーフステーキ(Deutsches beefsteak)として紹介され、由来となった地名に基づいて「ハンバーグステーキ」と呼ばれるようになった、といわれています。アメリカがハンバーグの由来だ、という説は、ここから来ていると考えられています。

さらに、ハンバーグステーキをパンに挟んだものが、「ハンバーガー」となって、アメリカから世界中に広まるようになったのです。

日本でハンバーグが誕生したのはいつ?

日本にハンバーグが伝わったのは、どの時代で、どのように広まっていったのでしょうか?

ハンバーグステーキと呼ばれるようになった由来とは?

日本に伝わったのは、明治時代初期だと考えられていますが、どのように伝えられたのか、詳細なことや、性格な年までははっきりしていません。しかし明治維新によって、それまで禁忌とされていた肉食が解禁されるようになったことと、さまざまな西洋文化が日本に入ってきたこの時期に、紹介されたと考えられます。

しかしハンバーグという呼び方はされておらず、ひき肉を使った似たような料理として、レストランや料理の紹介本などでは、「ジャーマンボール」「ミンチボール、ミンチボー」といった名前で呼ばれていたという記録が残っています。夏目漱石の代表作である「吾輩は猫である」の中に「メンチボー」という料理が出てきているので、ご存じの人も多いのではないでしょうか。

ハンバーグが人気となったのはいつ?

ハンバーグが日本の家庭で作られるようになり、人気のメニューとなったのは、明治よりもさらに後、大正を経て昭和の中頃、1950年代ではないかといわれています。まだ高価なものであった牛肉も、ひき肉なら入手しやすく、さらにつなぎを入れることで、量のかさましができることも、家庭で作られるようになった理由だと考えられます。

1962年には、初めてレトルトのハンバーグが登場しました。手ごろなチルドのハンバーグが登場したことや、冷蔵庫、冷凍機能もある冷蔵庫が一般家庭に普及するようになり、ひき肉が保存できるようになったこともあり、1980年代には、ハンバーグは家庭料理の中でもNo.1のメニューとなっていったのです。

まとめ

この記事では、ハンバーグの成り立ち、由来や歴史などについて詳しく解説してきました。千駄木にある「ダイニングキッチンLegame」では、ハンバーグをはじめとしたおいしい洋食を提供させていただいております。ファミリーの方々にもくつろいで楽しんでいただけるような空間作りに努めておりますので、まずは一度お気軽にお越しください。